死者にクチナシ
上記の記事を書いてから、ふと考えを巡らせることにした。
死に関連して思い出したのは、前にブクマしたこのページだった。
彼らは遺体に寄り添い、失った悲しみを和らげるのだという。無論遺体は再び語り始めることもないし、動き始めることもない。ただ、朽ちてゆくだけだ。*1
私は彼らの行動にはとても共感する。親しい身内が亡くなった時、一緒に布団に入って寝たいとも思った*2し、猫を遺体の所に連れて行けば再び起き上がるのか夜試そうとも思った*3のだ。
でも、どんな行動をしようとも、覆水盆に返ることなど無いのだろう。*4結局は生者の死の受け入れ方の一つでしか無いのだ。
例え、精神転送で精神をコピーして機械の身体に移し替えても、生前の行いの記録から再現されたとしても、過去は戻ってくることはない。*5
兎も角、今際の際に握り返してくれたあの感覚は、忘れたくない。