ただのつぶやき

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遼太郎が死んだ

今日の朝、母が遼太郎(♀)が死んだから埋めたと言った。それを聞いても、私は何とも思わなかった。
施設に送られたお婆ちゃんの様に私から離れた者だと思っていたからだった。
それから10時40分くらいになった頃、私は起きて遼太郎が垣間見れる元お婆ちゃんの部屋であり元ゲーム部屋だった部屋の窓の外を見た。
母の言う通り遼太郎の姿は無かった。あったのは食べ残した残飯とドックフードと水だけだった。
—遼太郎はどこに埋まっているのだろうか。
よく鶏小屋の餌を狙う雀達は普段通り来ていた。今日は雀より二回り大きい椋鳥みたいな鳥も、鴉も来ていた。
雀と椋鳥みたいな鳥は外敵がいない事を機にどんどんやってきた。鴉ももう一羽来た。
—私が遼太郎を最後に見た記憶は一昨日の土曜日に骨無しフライドチキンの臭いを嗅がせてたという記憶しかない。それ以降の記憶が無い。残飯が腐臭らしき臭いを発していて吐き気がした。
雀が残った残飯を啄んで食べた。ここの主がいないからこそ出来るのだろう。…もしかしたら主が弱り始めた頃からやっていたのかもしれない。
—そう言えば母から「犬に餌をやってね」と言われたのだが、犬の餌をやった記憶が無い。
私の眼は涙で潤み始め、あふれた涙が頬を伝っていった。何故泣いているのだろう。


沢山集まっていた鳥達は何かに気づいたのか、一斉に飛び立っていった。